2007年12月12日水曜日

牛乳、30年ぶりの値上げ 飼料高騰の影響



明治乳業など大手乳業メーカーが30年ぶりとなる牛乳値上げ。リッター10円程度の値上げになるとのこと。米国でバイオエタノールへの転用が進んでいることなどでトウモロコシの価格が急騰。(2007年1月、トウモロコシの価格が1ブッシェル(約21kg)あたり4米ドルを突破したが、これは2004年から2006年にかけての平均価格のほぼ2倍の水準である。)乳牛に与える配合飼料の価格高騰の影響により、零細な酪農家の廃業が相次ぐなど厳しい状況に陥っている。乳業メーカーは、値上げによる牛乳離れの加速が心配される。

パンに続き、牛乳の値上げなど、このところいろんなものが値上げ続けと、徐々に家計にひびいてきますが…年末年始、景気は良くない。

牛乳もパンも、そもそもアメリカのエネルギー対策で、ガソリンからバイオエネルギーへの転換が原因。バイオマスエタノールの転用に伴い、小麦からエタノールの原料となるトウモロコシの作付け面積を増やしたといったことなどが、連鎖的に問題を引きおこしている可能性がある。温暖化対策が裏目に出た感じであるが…その背景には、企業経営による大規模な農場経営による問題。市況の需給変化によって生産を変えるなどの問題がある。

日本の乳業メーカーは、値上げによる牛乳離れを問題にしているが、10円の値上げにとどまるのであれば、日常の価格差の範囲内ではないかと思う。

0 件のコメント: